フキダシ
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popcornデザイン
早稲田大学
ナノ・ライフ創新研究機構
規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門 部門長
矢澤一良先生 
やざわ・かずなが 1972年京都大学工学部工業化学科卒業。農学博士。(株)ヤクルト本社・中央研究所入社、微生物生体研究室勤務。その後、(財)相模中央化学研究所に入所、東京大学にて農学博士号取得。2000年湘南予防医科学研究所設立、2002年4月東京水産大学大学院 水産学研究科ヘルスフード科学 寄附講座 客員教授、東京海洋大学「食の安全と機能に関する研究」プロジェクト特任教授を経て、2014年4月より早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 規範科学総合研究所ヘルスフード科学部 研究院教授。2019年4月より現職。
今回は、前回に引き続き、機能性おやつとしてのポップコーンの可能性について、矢澤一良先生にお伺いしました。食べ方や食べる時間で、ポップコーンの健康効果はどう変わるのでしょう?
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ポップコーンを継続的に食べると腸内細菌に嬉しい変化が!

Q.ポップコーンは、便通改善以外にどんな効果が期待できますか?

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前回もお話した軽度の便秘がある方を対象にした研究※では、1日約37g(食物繊維5.0g)のポップコーンを4週間食べ続けた結果、便通の改善に加え、腸内環境の改善も確認されました。具体的には、有用菌(善玉菌)であるビフィズス菌が増加し、悪玉菌が減少するという結果が得られました。これは、ポップコーンに含まれる食物繊維の中に腸内細菌が喜んで食べる栄養素があり、それが善玉菌のエサとなって腸内環境の改善につながった可能性があると考えられます※「ポップコーンの摂取が健常者の便通及び腸内環境に与える影響-ランダム化並行群間比較試験-」。対象は、排便回数が週に3~5回の軽度便秘傾向にある健常な20~65歳の日本人男性および女性計44名。

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Q.改善した腸内環境はそのまま良い状態を維持できますか?

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今回の研究では、食物繊維が豊富なポップコーンを毎日食べ続けたことで、腸内環境が改善されたと考えられます。ただし、人の腸内細菌は、自分がもともと持っている菌以外は定着しづらい性質があります。そのため、せっかく有用菌(善玉菌)が一時的に増えたとしても、食べるのをやめてしまうと、残念ながら元の状態に戻ってしまう可能性が高いのです。腸内環境を良好に保つためには、ポップコーンを毎日継続して食べることが大切です。少量でもいいので、日々の習慣に取り入れることで、腸の健康をサポートできます

ポップコーンをもっと効果的に!おすすめの食べ方とは?

Q.ポップコーンを食べるタイミングでおすすめはいつですか? 

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食物繊維には、食事の最初に摂ることで糖の吸収を抑える効果があります。しかし、食前にポップコーンを食べるというのは、あまり現実的ではありませんよね。それよりも、毎日楽しく、おいしく食べることが重要です。おすすめは、食事と食事の間のおやつとして摂ること。特に、お腹が空き過ぎる前に食べると、食べ過ぎ防止にもつながります。また、リラクゼーション効果のある紅茶と一緒に楽しむのもいいですね

Q.ポップコーンを食べる量に目安はありますか?

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研究によると、1日約37gのポップコーンを4週間食べ続けた人たちに腸内環境の改善が見られました。この量は、カロリーにすると142kcal※2です。おやつは1食当たり200kcal以下を目安にすると良いので、ちょうど良い分量と言えます。ただし、ポップコーンをおやつとして取り入れる場合、1日の総カロリーが増え過ぎないように調整することも大切です。食べ過ぎないように心がけながら、健康的なおやつタイムを楽しんでください※2 「ポップコーンの摂取が健常者の便通及び腸内環境に与える影響-ランダム化並行群間比較試験-」の試験にて使用した油を使用せず膨化させた無味のポップコーンの栄養成分の計算値にて算出

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Q.健康のためには、おやつをどんなふうに取り入れればいいですか?

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おやつには、小腹を満たしたり息抜きになったりするだけでなく、3食では摂りにくい栄養を摂ったり、健康や美容をサポートする役割もあります。最近では、スポーツ選手が試合の合間に摂る"もぐもぐタイム"も注目されていますよね。これは、栄養補給だけでなく、心身のリラクゼーションや集中力の維持にもつながる大切な時間です。日常生活でも、おやつの習慣を取り入れることで、仕事や勉強、家事の効率アップが期待できます。ぜひ、楽しくて、おいしいおやつ時間を取り入れてみてください