すべてのトウモロコシからポップコーンができるわけではありません。
トウモロコシには大きく6種類あります。

ポップコーンとは?
ポップコーンは、特定の品種のトウモロコシ(ポップコーン用トウモロコシ)を加熱することで膨張させた食品です。主にスナック菓子として楽しまれています。
最近はさまざまなフレーバーが登場し、ただ味や香りを楽しむだけではなく、"ポンポン"はじけるその様子や音など、作る工程も含めてまさに五感で楽しめる食品です。

ポップコーンになれるトウモロコシ


このうち、「ポップコーン」と言われるポップ種(爆裂種)だけが、ポップコーンの原料として使用されています。
特徴は、穀粒は堅く小さくやや透明で、多くは黄色か白色をしています。
炭水化物の構成からみるとフリントコーンと同じですが、粒が著しく堅く、また、胚乳内のデンプン含量が高く、
胚乳の大部分は硬質(角質)デンプンで、軟質(粉質)デンプンは胚乳内部にわずかにあるだけです。
また、考古学的調査より、アメリカ大陸の古代社会で最も古くから食用とされていたトウモロコシの種類はポップコーンであった事が認められています。
ポップコーンの種類

ポップ種のトウモロコシには、バタフライ型とマッシュルーム型の2種類あります。
バタフライ型は、突起部が羽根を広げたような形のポップコーンで、パウダー・スラリータイプの調味料がからみやすく、
マッシュルーム型は、キノコのような形のポップコーンで、キャラメル・あめなどがからみやすいのが特徴です。
ポップコーンのはじける原理

- 外殻をなす果皮の中に、硬質デンプンが凝縮された内胚乳を含んでおり、約14%の水分をもっております。
- この粒を加熱し、100℃を超えると内部の水分が気化して膨張しようとしますが、ポップコーンの果皮が非常に高いために、内部の圧力がどんどん高まります。
- コーン内部の温度が、180℃、圧力が930Kpa(約9気圧)まで高まってくると・・・
- ついには膨化します。
ポップする方法
- オイルポップ
油が熱せられ、その熱により豆がはじきあげられます。
- エアーポップ(ドライエアーポップ)
油を使わず、高温のエアー(200~220℃程度)で豆をはじきあげます。

≪参考文献一覧≫
五島義昭:ポップコーンの膨化機構(日本食品工業学会誌 Vol.35)148〜152(1988)

